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    「三人寄れば文殊の知恵」ということわざにも表れているように、私たちは他者と協同で問題に取り組むことで「よりよいアイデアが生まれるのでは?」という期待感を持っているように思われます。特に、一人で考えていると同じ思考の繰り返しに陥って行き詰ってしまうような状況では、他者とのやりとりを必要と感じることが多いのではないでしょうか?それでは、他者と協同することは、よりよいアイデアを生み出したり、新たな着想を得る上で実際に効果的と言えるのでしょうか?また、効果的だとするとそれはどのようなプロセスによってもたらされているのでしょうか?
    植田研究室では、これらの問いに対して、実験的アプローチで迫っています。より具体的には、課題に直接関わる人とその人を通じて少し離れた立場から課題に関わる人のように、協同の中で生じるメンバー間での課題への距離の違いが新たな発想を得るカギとなっているという仮説を立て、その検証を行ってきています。これまで実施された実験によって、課題から少し離れた立場にあるメンバーから出されるアドバイスや、他者が課題に取り組む様子を観察することが、問題の捉え方を望ましい方向に変化させる効果をもつことが実証されてきています。